
交通事故に遭ったとき、「どこの病院に行けばいいのだろう」「整形外科と整骨院、どちらに行けばよいのだろう?」と迷ってしまう方は非常に多いです。事故直後はパニックになってしまい、適切な受診先が分からず不安になりますよね。
結論からお伝えすると、交通事故に遭った後は、まず医療機関(整形外科など)を受診することが基本となります。この記事では、症状別の適切な受診先の選び方や、整形外科・脳神経外科・整骨院の違い、受診時の注意点について分かりやすく解説します。
結論|まずは医療機関を受診しましょう
交通事故による怪我や不調を感じたら、自己判断で放置せず、まずは医療機関を受診することが何よりも大切です。受診先の基本的な考え方は以下の通りです。
- まずは整形外科が基本:骨折、打撲、むちうちなど、全身の痛みやしびれを確認するためには、まず整形外科を受診しましょう。
- 頭部症状は脳神経外科・救急外来:頭を強く打った場合や、頭痛、吐き気、めまいなどがある場合は、脳神経外科や救急外来を受診します。意識障害や手足の麻痺、激しい頭痛などがある場合は、迷わず119番へ連絡してください。
- 重症時は救急外来:意識がない、出血が止まらない、激しい息苦しさがあるなどの緊急時は、迷わず救急外来を受診するか救急車を要請してください。
- 整骨院は医師の診察後に利用するケースが多い:手技や物理療法によるケアを希望する場合も、まずは医師の診察を受け、その上で整骨院を併用・利用する流れが一般的です。
交通事故後の基本的な行動については、交通事故に遭ったら最初にすることの記事でも詳しく解説しています。また、当日に受診できなかった場合の対応は交通事故当日に病院へ行かなかった場合の記事もあわせて参考にしてください。
交通事故後に受診するまでの流れ
事故直後から医療機関を受診するまでの基本的な流れは、以下の通りです。
- 警察へ連絡:事故が発生したら、負傷者の救護とともに必ず警察へ連絡します。
- 保険会社へ連絡:自分が加入している自動車保険の保険会社や代理店へ事故を報告します。相手方の保険会社から連絡があった場合は、事故状況や受診先などを事実に沿って伝えましょう。
- 整形外科受診:全身の痛みや不調を確認するため、まずは整形外科を受診します。
- 頭部症状がある場合は脳神経外科・救急外来:頭を打った場合や頭痛、吐き気、めまいなどがある場合は、脳神経外科や救急外来を受診します。緊急性の高い症状がある場合は救急車を要請してください。
- 整骨院を利用する場合は相談:整骨院での施術を希望する場合は、医師に相談しながら進めます。
症状別|何科を受診すればいい?
身体のどの部分にどのような症状が出ているかによって、適切な受診先は異なります。主な症状別の受診先を確認しておきましょう。
首・肩・腰の痛み
- 受診先:整形外科
- 追突事故などで最も多く起こりやすい首や肩、腰の痛みは、骨や筋肉、靭帯の損傷を確認できる整形外科を受診しましょう。
むちうち
- 受診先:整形外科
- 事故の衝撃で首がムチのようにしなることで起こるむちうち(頚椎扭挫等)は、整形外科での診断と経過観察が基本となります。むちうちの詳しい特徴については、むちうちとは?の記事をご覧ください。
頭痛・吐き気・意識障害
- 受診先:脳神経外科
- 頭部を打撲した可能性や、脳へのダメージが懸念される場合は、専門的な検査が可能な脳神経外科を受診してください。
手足のしびれ
- 受診先:整形外科
- 神経が圧迫されている可能性があるため、整形外科を受診しましょう。症状に応じてレントゲン検査を行い、必要な場合はMRI検査が検討されます。
胸や腹の痛み
- 受診先:救急・外科
- 内臓の損傷や肋骨の骨折などの恐れがあるため、速やかに救急外来や外科を受診することが重要です。
整形外科を最初に受診する理由
「なぜ整骨院ではなく、まず整形外科に行かなければならないのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。整形外科を最初に受診する主な理由は以下の通りです。
- 診察と診断:医師が問診や触診を行い、身体のどこがどのように負傷しているかを医学的に診断します。
- 診断書:警察へ人身事故として届け出る場合や、保険会社へ怪我の状況を証明する際には、医師が作成する診断書が必要になることがあります。診断書の詳細については、交通事故の診断書の記事をご確認ください。
- レントゲン・MRIなどの画像検査:症状に応じてレントゲンなどの画像検査を行い、骨折や脱臼などの有無を確認します。必要がある場合は、MRI検査によって椎間板や神経などの状態を詳しく調べます。検査の違いについてはレントゲンとMRIの違いを参考にしてください。
- 保険手続きの円滑化:初めに医師の診察を受けておくことで、保険会社へ事故後の経過を説明する際にも役立ちます。保険の仕組みや治療費の負担については、自賠責保険とは?や治療費は誰が払う?の記事もご覧ください。
脳神経外科を受診した方がよい症状
以下のような症状がある場合は、脳のダメージや頭蓋内の異常を確認するため、速やかに脳神経外科を受診してください。
- 強い頭痛(経験したことのないような痛み)
- 意識消失(一時的に気を失った、もうろうとしている)
- 吐き気や嘔吐
- ろれつが回らない、言葉が出にくい
- 手足の麻痺や動かしづらさ
- 激しいめまい
整形外科と整骨院の違い
整形外科と整骨院は、それぞれ役割や特徴が異なります。以下の表で違いを確認してみましょう。
| 項目 | 整形外科 | 整骨院 |
| 施術者・担当 | 医師(医学的診断を行う) | 柔道整復師(施術を行う) |
| 診断書の作成 | 作成できる | 作成できない |
| 画像検査 | レントゲンなどを行い、必要に応じてMRI検査を検討する | 画像検査は行わない |
| 治療・処方 | 投薬、注射、リハビリテーションなど | 手技療法、物理療法など |
整形外科と整骨院の使い分け
「痛みが落ち着いてきたので整骨院に通いたい」「仕事帰りに通える場所がいい」という場合、整骨院を利用する際は以下の点に留意しましょう。
- 医師の診察後:まずは医療機関(整形外科)を受診し、医師の診察を受けたうえで利用することが大切です。整骨院などの医療機関以外では画像検査や後遺障害に関する診断を受けられないため、利用を希望する場合も医師へ相談することが推奨されています。
- 保険会社への連絡:整骨院に通院を希望する場合は、事前に保険会社へその旨を伝えておきましょう。
- 整形外科との併用:整骨院に通う場合でも、自己判断で病院をやめず、整形外科での定期的な診察を継続して身体の状態を確認してもらうことが重要です。
受診時に伝えること
病院を受診する際は、事故の状況や症状を整理して医師へ伝えることで、必要な診察や検査につながりやすくなります。以下のポイントを確認しておきましょう。
- 事故日時:いつ事故に遭ったか
- 事故状況:どのような事故だったか(追突、出合い頭など)
- 症状:現在の具体的な痛みや違和感の部位
- 発症時期:いつからその症状が出始めたか
- 保険会社:利用する保険や担当者の情報
よくある質問
Q. 整骨院から通ってもいい?
A. 事故後はまず医療機関(整形外科など)を受診し、医師の診断を受けることが基本です。その上で、医師に相談しながら、整骨院を併用・利用するケースが多く見られます。
Q. レントゲンだけで終わる?
A. 初回の受診では、骨折などの有無を確認するためにレントゲン検査が行われることが一般的です。ただし、骨に異常がなくても筋肉や靭帯に損傷がある場合があるため、経過に応じて医師が判断します。
Q. MRIは必要?
A. すべてのケースで必須というわけではありません。レントゲンでは分からない椎間板や神経の状態を確認する必要があると医師が判断した場合に実施されます。
Q. 病院を変えてもいい?
A. 通院のしやすさや治療方針の観点から、医療機関を変更することは可能です。医療機関を変更する際は、保険会社にも連絡しておくと安心です。
Q. 整形外科と整骨院は併用できる?
A. はい、併用することは可能です。ただし、整骨院に通う場合でも、整形外科での定期的な診察を継続し、医師に身体の状態を確認してもらうことが重要です。
まとめ
交通事故後にどの診療科を受診すべきか迷ったときは、首・肩・腰の痛みや手足のしびれなどがある場合、まず整形外科を受診することが基本です。頭を打った場合や、頭痛、吐き気、めまいなどがある場合は脳神経外科や救急外来を受診しましょう。意識障害や麻痺、激しい頭痛などがある場合は、迷わず119番へ連絡してください。
大切なのは、症状や違和感を我慢せず、できるだけ早く専門医の診断を受けることです。身体の状態を正しく把握し、その後の治療や保険手続きを進めるうえでも役立ちます。
明石市交通事故治療.jpでは、交通事故後の受診先選びや保険・通院に関するご相談を随時受け付けています。お一人で悩まず、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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